あしなが空手家について
「レンタル空手家」は、親御さんなど(稽古を一緒に行う)本人以外からの依頼は受けません。
「空手をやりたい」と言って連絡してくる人たちは、基本的に自分の意思で、自分以外の同意を必要とすることなく、ゆえに自分の自由になるお金を使って申し込んでこようとします。
2007年から、何十人の人から依頼がありました。
ただお金の話になると「続かない」というようなことで先へ進まないことが多々ありました。
初回(半額)を行って「楽しかったし気持ちよかったけど、お金が高いので次はいつになるかわからない」と行っていなくなった方も何人もいました。
彼らは「自分の金」(親などからのお小遣いではなく)を使ってくるのです。
申し込んでくる人は、家からあまり出ない人から、精神障害の手帳を持っている人、生活保護受給者…などが多いです。
空手をやることは、親など保護者とはまったく関係ないところにあります。
保護者などの人に「言わない」ことも多いです。
なぜなら、その環境から自立したいのに、他人、ましてや日ごろ経済的精神的に負い目のある人たちに許可を得ようとするでしょうか?
「親のお金」で申し込んでくる人は、ほとんどいませんでした。
おそらく、これからもそうでしょう。
週に何度か勇気をふりしぼってアルバイトに出て稼いだお金。
生活保護金の中から家計をやりくりし、ソーシャルワーカーにも文句を言われないように詰めながら捻出したお金。
障害者手帳で受給している中から切り崩して出すお金。
彼らにとって「誰にも後ろめたくない自分のお金」の中から週1回、1万円を捻出するのはキツイのです。
しかし僕自身、無料やこれ以上安くして行うわけにはいきません。
この金額ですらものすごくギリギリで設定したものだし、自分自身東京都の生活保護を数万下回った金額で日々生きています。
何より、現実的ではない。
続かない。
TABLE for Two という団体があります。
TFTプログラムに加入している食堂でご飯を食べると、一食につき20円、途上国の子供たちの食費に寄付される仕組みです。(20円というのは途上国での一食分)
先進国の一人がご飯を一回食べると、どこかの途上国の子供が一回、同時にご飯を食べれるわけです。
http://www.tablefor2.org/aboutus/profile.html
このコンセプトを借りたいと思いました。
レンタル空手家には「自立」目的ではなく、健康目的などの一般の生徒さんもいます。
劇団の稽古の一環や、ママさんグループ、道場に行くには時間の取れない自営業者、それ以外にも「普通」の方で、なんらかの理由で一般の道場に通えない、通いにくい方が何人も利用されてきました。
これから、レンタル空手家をやりたい、そんな方たちの中から…、彼らの費用の半額、毎回1500円を肩代わりする意気のある人はいないかと思いました。
一人の支援者につき、一人の被支援者。
同じ空手を学び、同じように身体を鍛え、健康になってゆく。
その名も「あしなが空手家」。
支援を受ける人=「あしたの空手家」は、必ず稽古のブログを、伴走員と「あしなが空手家」以外に非公開でよいので、毎回書き続ける。
月に1度ペースで報告を兼ねた手紙をやりとりしてもらう。
「足なが空手家」は、たとえば同じ週イチペースで稽古を続けるとして、毎回4500円(通常3000円プラス1500円)になります。
また、あしなが空手家限定プログラム としてパーソナルトレーニング的な目標設定と数値化プログラムシステムをつけることができます。
空手を通じて、自立したい人と彼らと友達になりたい人、ゆるやかにつながっていきませんか?
■支援を受けたい方(あしたの空手家)
月2〜週1ペースを(支援ができる)稽古ペースの目安にしますが、あしなが空手家さんの条件によりそれ以上支援を受けることも可能です。
条件:ブログを書き続ける(公開が望ましいが、どうしてもというなら伴走員とあしなが空手家だけに公開したものでも可能)・あしなが空手家に月に1度、稽古などの様子を報告した手紙を送る。
身元がバレないくらいの簡単なプロフィールをあしなが空手家プログラム参加者としてサイトにのせてもらう。
■あしなが空手家になりたい方
自分はどのくらいのペースでどんな稽古をしたいか。
どのくらいのペースなら支援できるか。
(月1・月2・週1・週2)
簡単な自己紹介を(安心させるためにも)サイトに載せるため書いてもらいます。
■空手をやりたくはないけれど、あしなが空手家プログラムは支援したいという方
どのくらいのペースなら支援できるか。
(月1・月2・週1・週2)
簡単な自己紹介を(安心させるためにも)サイトに載せるため書いてもらいます。
※互いのマッチングは、支援条件をもとにレンタル空手家側で決定します。
各問い合わせは、「問い合わせフォーム」か、forfuture1979[at]gmail.com までお願いいたします。
あしたの空手家希望者 2011年7月10日時点・1名
■20代・女性・月1〜2回くらい
「ひきこもりがちだけど、ストレス解消にミットを撃ちたい!」
月1〜2回くらい(あしなが空手家の支援が無い場合)
彼女は、場所は書きませんがすごく遠い所から、片道1時間半もかけて荻窪周辺まで来て稽古をします。
稽古の場所代は1000円弱ですが、交通費も加えて、とても負担になります。
レンタル空手家も貧乏なので、打ち合わせの携帯をかけなおしてもらったり、その料金も負担です。
稽古代の半額、もってやろうという意気のある方はいらっしゃいませんか?